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第15章 平和教育者の属性

PE第15章 平和教育者の属性

「メディアはメッセージである」という言葉は、学校の環境で使われる場合は、わたしたちに、先生たちは子どもや若い人びとの人生を左右する力があるということを示します。生徒は、明示されたカリキュラム外の、非正規の、あるいは「隠された」レッスンをよく覚えているものです。それは、教室内や外での先生方の行動、価値観、態度からの学びなのです。いまや、わたしたちは、もっと効果的であるたろには、伝達手段はメッセージと一致している必要があることを理解しています。
まさに、平和教育者は、彼らが手助けしようとしている若い人びとに、平和的な学級や学校で、つけたい資質とスキルのモデルでなければならないのです。これは、まず第一に、そしてもっともタィセっなこととして、先セィたちは、個人的な超形成の課題に取り組み、信頼のおける平和のメッセンジャーとなる必要があるということです。Lantieri and Patti (1996)は、わたしたちに、先生として、わたしたち自身が変わらなければ、学習者が変わることを期待することはできないと言います。例えば、若い人びとが自分たちの偏見に直面することを助けるのであれば、わたしたちは、わたしたち自身の偏見に直面する必要がありますし、わたしたちの否定的な態度を改める必要があります。
どのような属性、能力、スキルが、平和を教えるものとして、そして効果的な平和のメッセンジャーになるために、わたしたちは身につける必要があるのでしょうか。次の属性は、世界的によく知られた平和教育者であるBetty Reardon (2001)が呼び掛けているものです。

平和を教えるものは、責任ある地球市民であり、国際的な平和の文化の担い手であり、ビジョンを持ち、希望と前向きな変化を想像する力を持つ人です。教育は、建設的な変化のための手段であるべきことを理解している人です。
奉仕する動機付けを持ち、地域共同体に積極的に関わります。平和を教える人は、自分自身を社会に対して責任を果たしている人として見ています。
生涯学習者であり、自分自身の学習能力を向上させ、その分野でabreastであろうと努力を続ける人です。
文化の伝達者であり、超形成者でもあります。自分たちの伝統的な文化を超形成しつつ、先生は、クリティカルに、そして省察的に、社会と文化の超形成のための効果的な担い手であろうとする人です。
平和と共同体の感覚を育てる、相互に引き出し合う関係を作り出す人です。例えば、人間の尊厳と人権を尊重することが、先生と生徒の関係や学習プロセスのガイドラインとなることです。
ジェンダーの問題に敏感で、自分自身や生徒のジェンダーバイアスの可能性にalertであること。男性、女性の学習者が、自分自身について世局的なアイデンティティを持てるように、そしてジェンダーに対する敏感さと他者に対するジェンダー責任を身につけられるように手助けします。
平和を教える人は、建設的に批判的です。批判はしますが、害したり傷つけたりするためではなく、建設的な変化を確立するために行います。
平和を教える人は、意識的に、担当している学習者一人ひとりのことについて知ることで、ケアする能力を高めようとします。これは、先生が生徒の学習スタイルの違いに前向きに反応することを可能にします。いずれにせよ、平和を教える人は、その他の人間の違いに対応することが求められているのです。ケアするスキルは、平和教育のプロセスに不可欠です。先生からのケアとサポートの行動は、生徒に、彼らが価値ある存在であることを知らせます。
探求者です。学習を阻害しているものは何か、平和の文化を達成するための可能性を広げる可能性はどこにあるかを、教授法的に自らに問いかけます。多くのテーマや平和教育の目標について探求することができるために、平和を教える人は、生徒自身からビジョンや考えを引き出し、自分自身の知識と想像力をより深く探り、新たな知識を求めるようにすることができるスキルを必要とします。先生は、答えを与えるのではなく、問いを発するのです。
教えたことから学び取られたことは何かを省察することから、生徒と彼らの学習プロセスについて、より理解を深めようとする学びのスキルを持っています。これには、次のような根本的な問いによって、自分自身の能力に対する省察と評価を行う力を含みます。わたしたちの教授学習の相互関係は、目的の達成に対してどれほど効果的であったか。わたしは、生徒が学習に満足したり、意味を見出しているかどうかをどのように確認する指標をもっているだろうか。
平和を教える人は、コミュニケーションと対立の解決のスキルを持っています。これらは、コミュニティの形成と平和の構築に必須のスキルです。(これらのスキルについては、すでにこれまでの章で解説しています。)
協力して学ぶことを、協同学習的なタスクを与えることで奨励し、生徒間の否定的な競争や「仲間」「仲間はずれ」というような態度をdiscrougeします。
平和を教える人は、未来の、そして平和の文化の可能性の選択肢を理解するように想像力をかきたてます。生徒がそのような文化を達成することを手助けします。彼らの問いは次のようなものになるでしょう。: わたしたちはどのような世界を望むのか。それを達成するために必要な変化は何か。超形成的なプロセスのために、わたしたちが負うべき特別な責任は難だろうか。

平和教育センターがここ数年フィリピンで行った教員養成のワークショップの中では、教員の参加者は、彼ら自身が平和教育者だと思う人の属性は何だと思うかを問いました。頻繁に出された資質は以下の通りです。:

・平和への熱意
・共感的、関心があり、やさしい
・配慮があり、奨励し、理解する
・他の人を尊重する
・穏やかで、脅さない
・公平で、impartial
・神を信じ、スピリチュアリティによって想像力をかき立てられている。
・権威の源であるよりも、学びのファシリテーターである。
・寛容さ、開かれた態度、他の人の考えを尊重する。
・学級内の多様性に対して感受性が高く、学習者らをそのまま受け入れる
・関連する個人的な物語りをみんなと共有する。
・考えを整理し、ふりかえりのための問いを出す。
・動機付けがあり、熱意があり、人を鼓舞する。
・絶望よりは、どちらかというと希望を体現している。
・彼らが教えている行動や態度の模範である。

平和教育者の属性についてのこれまでの議論から、わたしたちは、平和教育の専門家であり、経験を積んだ平和教育者であったベティ・リアダンがあげたものと、道についたばかりのフィリピンの先生たちがあげたものとの間に、共通性が多くあることを指摘することができます。このことはわたしたちの拝啓が異なろうとも、平和教育者の属性を概念化するときに、わたしたちが共通してもっているものがあるということを示しています。
フィリピンの先生たちが、「神を信じていること」「自身のスピリチュアルな伝統に喚起された」をよくあげていることは、注目すべきことです。フィリピンの先生たちがあげた個人的な資質でprepondernaceなものがあります。これらの特性は、フィリピンの先生たちが生きている文化を示すものでしょう。多くの困難があるにも関わらず、フィリピンの先生たちは、神への信頼に基づいた希望にあふれた傾向があります。彼らは、また、互いの人間関係も大切にしています。
わたしたちがこのテキストに含めた属性は、網羅的なものでも、定義的なものでもありません。他のグループがさらに深く平和、平和教育、平和教育者についての概念について考えにつれ、リストは育つものですし、育つことでしょう。
わたしたちが覚えておくべきことは、この章の最初で言ったように、わたしたちは、まずわたし自身の個人的な、内面的な超形成からとりかかる方がよいということです。わたしたちが平和教育者を際立たせるこれらの属性、能力、スキルを体現していくにつれ、わたしたちをモデルとして若い人びとが育つことを見出すでしょう。確かに、彼らの生活には、わたしたちからの影響以外のものもあるでしょう。そして、時には、先生が模範となるやり方がうまくいかない時もあると感じる時もあるでしょう。しかし、わたしたちが説くものを実践しないという見通しは、絶対にありえません。若い人びとは、統合し、信頼を寄せることができる先生を求めています。このことに対して、わたしたちは、ガンジーの次の言葉に同意せざるを得ないでしょう。「あなたが、この世界に見出したい変化そのものになりなさい。」
by PE2012 | 2012-11-09 07:13


平和教育推進キャンペーンの一環で作成されたテキストを翻訳し、広げるプロジェクト。みんなの力で平和への道を拓きましょう。


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